―会議後―
[隊に戻れば、専用の天幕が用意されていた。
仮に中尉相当の位を賜った故に、取り急ぎ用意されたものであるらしい。
隊の皆が眠るものよりも更に広い其れに瞬きし、案内してくれた兵士に告げる]
……お心遣い痛み入ります、とお伝えしてくれ。
[荷物も、既に移されていた。
感謝を述べ、ひとりになった天幕の、簡易な寝台に座る。
――ふ、と、大きく息をつく。
酷くだるい気がして、しかし、脳の芯は冴えていた。
短い休息だ。休んでおかねばなるまい。
だがその前に、やらねばならないことも、あった]