― 教室 ― さてと、えーと、僕の所に来るのはレトだっけ。[いつぞや見た狩りの訓練の事を思い起こせば、一瞬、実践として奇襲されるのではないか、場所を変えておこうかなどと思ったものの――……かの猟犬の性質を思えば、余興じみた事はしそうにないと考えなおした。] さて、おもてなしは何にしようかな。[お茶はともかく、茶菓子が少々悩ましい。早々に狩りをしているならば、血の味を知っているということだろう。混ぜ物なしも味気ないかもしれないし――…そしてなにより]