当然ですが、今後帝国上層部からの勅令は
准将にのみ届く形となります。
執務室は現時点より、准将へと引き渡されます。
今後の作戦立案、並びに会議はこちらでどうぞ。
私は先日負傷した騎兵中隊長の代わりに指揮を兼任致します。
ご命令あらば、いち中隊長として前線へ向かいますのでその際はご用命を。
…それでは、失礼致します。
[個人として、リエヴルへ良い感情は無い。
が、リエヴルへの報告も、部下への命令も、全ては一定の距離を保って淡々と行われる。
公爵弟は良くも悪くも、生粋の軍人であった。
敬礼し、隅に置いてあった執務室の最後の私物を手にすると執務室を後にする**]