人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


兵器開発部 シロウ

[まだ自分が物心ついて間もない時のことだっただろうか。

二人の若者が小舟で結界の外へと行こうという事件があった。
時々外の世界が気になったとかで、
そういう試みをする人間は数年に何人か居るらしいが、
その時は貴族の息子だということで、一部では大事だったと、
当時王府の軍人だった父が話していたのを覚えている。

その話はわりと周りの子供達の間では有名な話となり、
いつか自分が結界の突破を成功させるんだ、
と夢を見る少年も少なくはなかっただろう。
数年前海に飲まれた友人もそうだった。

―――勿論、目の前の彼もまだそれを諦めてないように見える。]

(597) 2015/03/09(Mon) 22:13:25

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