貴方はいつも、私を護ると言ってくれていたけど、
どうしてかしらね、貴方もいつも苦しそうに見えたの。
貴方も泣いているような、気がしたの。
貴方に、
本当にあげられたら、良かったのに…
[赦されるなら、あの時と同じように。
そっと彼の冷たいのにあたたかかった、義手に触れようとして。]
でもね、私がそうしたかったのは、
貴方が私をソールと呼んだからじゃないわ。
押しつけや背負わせたりなんかじゃなかった。
私が勝手に、貴方のことを大好きだったからよ。
貴方が私を必要としてくれたように、
私にも貴方が必要で、大切で、微笑んでほしかったから。
貴方の”心”を守りたかったから…よ。
[私を、
一生懸命に、王にならなくてはと苦しんで、自分を赦せずに
本当は、心で泣いている子どものようで>>3:123>>3:124
けれど、今の貴方は――…不思議ね。
優しい青い月のような、大きな人の心を持つ王に見える。* ]