― 六年前の春>>483>>547 ―
ああ、ディークか。入れよ。
[この八年間、何度ディークがこうして部屋に訪れたことか。
最後の試験が終わったあとのこの日も、
またディークがこうして部屋を訪ねてきていた]
だろ?
あんま紅茶ばっか飲んでるから、
紅茶の匂いでも染み込んだんじゃないか?
[何故か不貞腐れているリエヴルのかわりに、
自分がディークの言葉に相槌をうち]
あ、クッキー、サンキュー。
購買のクッキー、紅茶によく合うんだよな。
[もちろん珈琲にもよく合うのだが、
それを西寮、特にリエヴルの前で言うのは野暮というものだ]