[白金の髪に、ごく自然に漂う気品。
洗練された、という表現がす、と浮かぶ姿は貴族、という言葉を容易く導き出す]
……確かに、オレは、古き民。
南の山に住まう風、ウェントゥスの一族の者。
[最初に告げるのは、自身の出自]
北の森の同胞は、色々、そっちと対立してるみたい、だけど。
オレたち南の山の民は、王府と対立とかはしてない。
[今の所は、という言葉は、飲み込む。
対立の要素や因子は積み重なり、今回の事でどう流れが動くかはいまだ未知数だけれど]
オレは、外を学びたいから、ここにいる。
そんだけ。
[口にするのは、今現在の偽りない事実のみ。*]