― 黄砂の村 ―……それは否定しません。[良いところという評にこう返し、同じように赤と緑を見やる。万一に備える言葉>>523は必要なもの、と理解してするから了解しました、と頷くものの]もっとも。……その必要はないだろう、とも思いますが。[駆け出して行った者、駆けつけた者。その全てを見知った訳ではないけれど。不安はまるで感じてはいなかった。撫でられた紅の小鳥も、それに同調するように、ひとつ、鳴く]