[ 馬に飛び乗るや否や、15人ほどの別働隊は、 テオドールを先頭に全速力で走り出す。 テオドールは持ち馬を決めない。どんな馬に乗っても乗りこなす自信があるからだ。 この時は、小柄だが早い草原馬に乗っていた。 鞍につけた鞘から大剣を抜き放つ。 ][ ベリアンが浮かべさせた笑みはもうない。 冷たい目に静かな殺気をこめて、ソマリアードの姿を探す。 ]