[続くべきか――一瞬の判断の後に身を潜めると、
部下の一人は剣を振るう前に叩き落されていた。
良い腕のあの男は隊長格か、と過ぎるも、薄暗い中では誰だか解らなかった。ただ鋼色の髪だけが印象に残る。]
(あそこは駄目だ、迂回するぞ。
周囲警戒は怠るな。)
[他の者らへ仕草で指示を出しながら、密やかにそこを離れる。
>>556身を引けば背後から悲鳴が聞こえた。
微か瞼を落とすも意識は救出に向ける。
人数が少ないのはこちらも同じだ。あまりこちらが減らされても困る、と、静かにその場を迂回して、北側へと回り込もうと。]