人狼物語−薔薇の下国

263 修学旅行試験


高殿 琉璃 ガートルード



 我が侭で臆病で、仕方のない妹だって解ってる。それでも。


 幸兄の隣は、――…どうしても、あたしじゃないと嫌。
 それがどんなに素敵な人でも、多分。


 他の誰かを選ぶ幸兄も、…きっと許せない。

[静かに溢すのは、ずっと胸の奥底に沈めていた本音。
繋いだ小指へと伝わる震えを、きゅっと握り込めば、
手首に絡めた秋桜の御守が、揺れて存在を主張する]

(585) 2014/10/30(Thu) 22:15:26 (eyes)

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