― 道中 ―
……。
仕入先が王府でありますから、そこそこの質ではありますが、どちらかと言えば量でありますね。
ただ高品質のものもあるかも知れません。この辺は重要な機密でありましょうから、分野違いの者からはあずかり知る事はできません。
[ 甘蔗の話>>556をしながらも彼の言うとおり>>555、その動きは蝙蝠に過ぎない事を思い返す。そしてそれほど念入りに練られた計略などというものは感じない。シュビトに潜入した自分に向けた指令でさえも、こうだったら、ああだったら、という曖昧なものの積み重ねからのものでしかなかった。]