― 回想・数年前 ―
[家業を継ぎ、魔器商人の見習いとして貴族の屋敷への出入りを始めた時、一番最初に驚いたのは士官学校の同窓生の多さだった。
特に戦闘のないこの時代、魔器を必要としているのは、大半が軍人か護衛官。
わかっていはいても、取引先で見知った顔に出会ったり、呼びかけられると時間が当時に戻ったような錯覚に陥りそうになる。]
フェルゼンベルク魔器ギルドの、ヴィンセント・アイゼンシュタインです。
御注文のありました、魔器6点をお持ちいたしました。
一度、手に持ちご使用いただいて、魔器自体の癖やサイズの変更がございましたらこちらで微調整をさせて頂き……