やっ …た ッス!!![緊張を緩めた訳ではない。ただ、それでも敵わぬかもしれぬと感じた猛者を、捕らえた!という感触は、心を僅かに跳ねさせた。それに――…片腕を負傷させたというのに、あの巨大な戦斧をまだ軽々と使いこなせるとは思わなかった――という油断も、あっただろう。生まれた隙を逃さず、生じた油断を逃さず、未だ勢いを失わぬ相手の戦斧が、ツェーザルの手元を狙って再び鋭い弧を描いた。]