― 書庫 ―[音ひとつなく開く扉。最初は軋んだものだが、ドールに命じ油をさしておいたが故] 今日もお勉強か[テーブルに、抜き出した本一冊置くと同時に先客へ声をかけた。王子に心酔する、わけのわからぬ男。それが、レトがベリアンに抱いている印象だった]