はっ、オルヴァルの不詳の息子を覚えててくれて幸いだ。[こちらの名を一字一句と口から落とす姫に笑った。覚えのいい姫だと思う。]平和の為に自ら血を流しに来た戦姫様、悪いがこの先は簡単には通させねぇよ。[言うが早いが、馬の腹を蹴り、あえて巫女姫へと向かって走り出す。さも姫の命を狙わんとする悪鬼の如く。]