― 回想:士官学校のころ ―[シロウ教官が特別授業をするという噂は あっという間に学内に広まって、希望者が集まった。>>338 大勢と一緒に体捌きの基礎から始めて、 木刀を持つころには人数が半分に減り、 実際の技を教わるころには数えるほどになっていた。 それはもう、特別授業は厳しいなんてものじゃなかったが、 自分はといえば、ただただ強くなるのが楽しくて、 体が動くようになっていくのが面白くて、 気付けば、いつも一番近くで教わっていたように思う。]