[突如上がった悲鳴>>567に、けれど意識を払う余裕は無かった。今は目の前の相手を止めることが最優先。良くも悪くも視野が狭い――…一点集中、それがツェーザルの性根である。だから、戦槌は躊躇を孕むことなく、敵副将の――割り込んできた右腕へ、力いっぱい叩きつけられた。重い鉄の平らな口が、骨と擦れ合い、ごり…といやな音を生む。]