[男が注意をこちらへ向けて手を止めるまで待つ。格式ある旧貴族家に仕えるため最低限の礼儀作法を仕込んでいた事もあったが、それは霞の彼方。今はそれよりもひとつ旧い習慣、体の覚えているままに軍式の敬礼をした] 養父コンラートより 書状を[挨拶もへったくれもなく使いの用件のみを述べて、封のされた羊皮紙>>532を差し出した]