[ペンを置き、顔を上げる。 ちょうどディーターがカタリナにフルーツ牛乳を渡すところか。 ちくり、なんだか胸の奥が痛んだ気がするも、気のせいだと思考の外に追い出し、カタリナに声を掛ける。]ああ、私にも珈琲もらえるかな?ちょいっと身体が冷えたもんでね。[パメラの部屋で窓を開けたまま遺体を検分してたのだから冷えて当然。 なお、現在は窓は閉めた状態にしてある。]それと……これ、知らないかな?ディーターも。[言って、テーブルに置いていたパメラの編みかけマフラーへと視線を落とした。]