……っせい!
[気迫の声と共に繰り出すのは両手持ちからの突きの一閃。
一撃は、それまではなかった繊細さを纏った動きに弾かれる。
弾かれた勢いに逆らう事無く飛びずさり、着地点で片膝を突いて低く構える。
細かい動きで飛び回りながらも繰り出される一撃は大胆なもの。
元より、その重量を生かして叩き斬る武器──当たれば相応、持っていかれるのは目に見えている]
だからと言って、厭ってばかりもいられんな……!
[ある程度の踏み込みを許さねば、捕えるは難しいか。
そんな判断を巡らせつつ、斧が振り下ろされるタイミングに合わせて、突きを繰り出す。
完全にかわす事は難しかろうが、宿したものを容易く死なせぬ呪を刻む身、一撃受ける事を厭いはしない。*]