[慎ましい妻の躊躇いに、応じて彼女の身を抱えなおす。己に信を寄せているからこそ、と告げる言葉が心地良い。―――自身の支配欲を、津々と満たしてくれる。>>547] 私の傍が一番危険かもしれませんが。 貴女の信頼に、快く応えますよ。[根源を違える性質を持つ、背中合わせの夫婦。己が持つものを、彼女は持たず。彼女がものものを、己は持ち得ない。笑うように告げる声が、陰気な空間に響き。圧の加わる腕へと引く顎先、愛でる眸は、冥い銀色。]