― 塔の裏手 ―
ここに屍を晒せぇい!!
[大上段より振り下ろす六角棒は容赦なく敵と冠するものを殴殺していき、将につられた直衛隊は阻む敵を蹴散らしていく。
逃げるは追わず、だが阻むは容赦なく殺しつくし死の行軍は土嚢より侵入した部隊を合流させ、塔の正面をめざし進撃をする
未だ闘気を保っているとはいえ、その数は当初の半数をすでに割っていた。
左腕の傷には血止めは施されておらず、左わき腹の傷は開き、ぬるりと血が服を汚す
そして己の意識という形で作られた兵が削られたことで、同じく意識の力で身にまとわせていた鎧が半透明にぼやけていることに...は気づいていない。囚われているものの目には気づくことができなかった//]