[レトを送り出して一仕事終えた気になっていたが、自分のところにも訪ねてくるのだと思い出す。
もてなしをしろ、までが指示であったから何か準備するべきかと考えたが、特に必要ないとの結論に至った。
自室で待っているのも退屈だったので、この際、レトを引き受けて以降滞りがちになっていたことを片付けることとする。
まずは評議会や自分の配下と連絡を取り、各地の状況を確認。
次いで、必要な資料を求めて書庫へと向かった。
資料をいくつか広げながら、文机に向かって書状をしたためる。
面倒だが必要な作業で時間をつぶす。
使用人には、自分の所在を伝えてあった。]**
―→ 書庫 ―