― カレン・灯台 ―
[もはやこの街にも騎士の人数が増えてきた。
猫たちの搖動もここいらが限度だろうと、一度戻ってきた猫たちには再び昼寝でもさせておく。]
……――はーー、あ゛ー、くそ、
[ずるずると床に座り込み、がくんと首を垂れる。
流石にいろいろとやりすぎた、街中の様子を深く観察する事もできなかった。少し休もう、でなければさすがに堪える。
やはり、一人でいればよかったのだ。
気になって気になって、まさか騎士団に忍び込むなんざ少しばかりやりすぎた。
びっしょりと汗でぬれたシャツを換えて、横たわる。
猫は隙間にころころ転がってきた。]