[それは奇襲>>482でありながらも、正攻法ですらある攻撃
もしこの場に意志あるものがあれば、気圧されるほどの気迫すら感じたか。
正面と側面からの攻撃に堪えられるだけの陣の厚みもない。いや、あったとしても、指揮官の気迫>>479の乗った用兵を防げたかはわからない。
だが今ある現実として、押し込まれ飛ばされ潰されて、包囲迎撃するために広げていた右の翼が折れ、勢いがやや収まったところで中央の重歩兵がようやく奇襲部隊をいなし、生き残った弓隊が奇襲部隊の指揮官めがけて弓を斉射をしかけるが、それは最後の抵抗という態でしかなく。
更に道を斬り開かんとする決定的なタイミングでの突撃>>548を受け、隊形は崩れ数もない正面部隊はもうひと押しで完全に崩壊にまで陥りちりぢりとなり隊ではなくすでに個別の抵抗になるまで弱まっていった。
そうまでして一時でも長く抵抗を続ける正面の部隊が作り出そうとしていたものといえば時間を得るため、先ほどまで追っていた別働隊とすれ違うようにしてこちらに現れた奇襲部隊を自分たちの将が叩き潰す時間を作るため。]