― 塔の正面 ―
[敵を漏らさぬようにと動く手筈の攻略部隊。だがその隊も守備兵と外より襲撃する兵に予想以上に出血を強いられた。
ならばこのまま燻されて終わるという未来を想像するのはいささか楽観的といわざるを得ない。
そしてその予測通りに、迎撃するように構えた正面の部隊は守将の指示>>475による点攻撃ではなく面攻撃による至近距離からの発砲。それに加えて鎧武者の斬りこみに大きく削り取られる
だがそれだけならばまだしばし持ち堪えられた。鎧武者の機動力、死体を扱うことにより足場の悪さ地を敵に与える配置。迎撃態勢ということによる一時的な数の利などの理由があったが、ただそれを手をこまねいてみているものが外にはいなかった]