右手の者に注意させよ。敵の勢いが強い。 怯む風がないな。 ……いい兵を用意して来た……[いかに矢が届き始めたとはいえ、依然として高所にある砦からの射撃は攻め手に比べ優勢である。けれど攻める勢いの衰えることはない。欠ける歩兵部隊、その穴を埋めて進む者らの姿がある>>512どうも砦の守備部隊のように見えない。装備はまちまちだから、あれが傭兵部隊か眺め遣る。その中に、一際目立つ男が一人いた。]