― クリーク砦 ―
[寄せてくる攻め手へと、森の民らの矢が降り注ぐ。
重い鎧を着た者には通じず、或いは盾に防がれる。
それでも諦めずに、矢が射掛けられる。
一軍が突出してきた。騎兵だ。>>458
それらが何かに足をとられたようによろめき、射倒される様子に、男はにわか仕込みの仕掛けが功を奏したことを知った。]
歩兵が来るぞ。矢に注意させろ。
射程が縮まってきている。
[手早く騎兵を下げ、すぐに重歩兵を編成する手並みは鮮やかなものだ。
重軽歩兵が組を成し、それに守られる形で弓兵が前進してくれば、いかに砦の優位を誇る防戦側とて些か辛い>>459
実際、距離詰められはじめた射撃に打ち倒される者が現れ始めた。]