― 村役場の近く ―
……すいません。
[声をかけてきた相手>>476にそそっかしいと言われ、謝罪の言葉を述べるものの……
その顔は「不可抗力ですから」とでも言いたげだ。でも言わない。
絵描きの青年を引き合いに出されれば]
……未だに、そんな、転ぶんですか
[という感想をもらすだろう。
絵描きの青年は、男の滞在期間中毎に視界内で一回以上は転んでいる。半年近い滞在期間と言っても、片手で足りる程度しか遭遇しないのに、だ。
それにペーターからの話も合わさって、上記のような感想になる。…誰かに遭遇した際の自分の挙動の事などは綺麗に棚にあげていて]
…最初に、きちんとしとかないと……
あとが、すっごい面倒ですから……
[律儀と言われればそんな反応。
しなかったことがないので、本当に面倒なのかどうかはわからないのだが。変なところで律儀なのは親の教育の賜物ととでもいうべきなのだろう。
“療養”せざるを得なくなる前は、それなりに恵まれた家庭環境だったようだ]