ああ、竜騎兵のそう、カシムだ。 それは憶えるさ。お客様は神様だ、というしな――ああ、忘れてくれ。 それほど深い意味があるわけではない。 見張りか? ――そうか、眠れない、か。 明日は頼むぞ。[使っている道具を見れば信用してよい相手かどうかはある程度わかるようになった。 彼は――家宝ともいえるような一品を持ち出し従軍するほど、真っ直ぐに公国の未来を信じた少年だから。 なるべくなら生きてかえって欲しいと願った。 しかし神はその願いを――*]