[食後の添削指導の提案に、無言で出し巻きを摘み、有無を言わせず兄の口を塞ぐか暫し逡巡。唐突に立ち上がった兄は、話半ばに席を離れ>>547] お茶――…?[急須の載った手近なテーブルも通り過ぎ、悠々と申達の席近くまで。とりあえず、出し巻きを半分に切ろうかと動かした手を止めて、兄の行動を観察し] ……、……[何とはなしに思い直し、出し巻きを一切れそのまま兄の弁当に移しておく]