[別命を、と考えてニコラス中佐の言葉を思い出す。確かにシロウなら、危険な単独行動でも軽々と行えるだけの能力はある。だが――暗殺という手段を取る気はなくなっていた。まず、ディークの反対があった。彼が反対するのはフレデリカのこともあるのだろうか、とちらりと頭を掠めた。そしてもう一つ。リエヴルが相手ならば暗殺という手段に頼らず、全力で立ち向かいたいから]