―数刻前 起床時 ―
いえ、いくら貴方を模した影武者とはいえ、准将が起床した後も延々と眠ってしまうとは…
[予想できない範囲ではなかったが、当たって欲しくない予感だった。]
……もう、起きて動かれますか?
それなら、私も着替えて昼間までは通常警護に入ります。
眠るのなら、このまま就寝の振りをして待機させていただきます。
[質問をした時、驚異的な睡眠時間の短さであったことを思い出す。
起きると言われれば着替えをして待機しながら居眠り、眠ると言われれば熟睡してしまいそうな疲労具合ではあったが、真面目にこなそうという気力だけはあった。]