― 学校跡地・帝国側橋手前 ―
[>>543立て続けにあがる信号弾を見ながら、
距離と敵の数を測り、兵に指示を出してゆく。
様々な色の信号弾が空に散ってゆく。
――…ふと、いつかの花火を思い出した。
カレルのあげた上申。後によくよく見たら、あの規模の花火が
買えるような予算請求ではなかった。おそらく、彼自身もかなり出損したのだろう。
……それでも、生徒会にとっては結構な出費だったが]
あれは、……綺麗だったな。
[美しいためだけに凝らされた技術たち。
一瞬で散る花火。短くも贅沢な時間。――…夢のような]