[続いて武器の装備についての弁には、ふ、と僅かに笑気を漏らす。]
興奮した者を抑える為に武器を備えさせていた、と。
貴君らは同胞を抑える為に「落ち着け」と声を掛けるのではなく、その命を奪うのか?
一体どのような話をするのやら。
[抑えるだけであれば、他にも道具がある筈。
大仰な武器は必要ない。
そも暴動が起きる可能性のある集会など、学生の行う弁論大会の類ではなかろう。
――と、暗に問う。]
オレイソン殿がこの街に入っていったのはつい先刻の事。
兵の攻撃に驚いたとしても、随分と準備がいい事だな?
[涼やかな視線に籠る温度を下げて、その内容を頭から信じる心算はない意志を示す。]