丙の性質は実効的で多動的。
面倒見がよく長男気質、しかし押し付けがましい面少々。
―――…そんなところだったように思う。
俺はあまり占いを信じないが、当たっているか?
[会話の最中、火傷を起こすほどの衝撃ではなかったが、
僅かに片目を眇め、確かに掌に熱が走った。>>533]
………ッ、
[違和感を押さえ込んでから、五指を幹から引き剥がせば、
葉は膿を塗りつけ、焦がしたように黒ずんでいる。
どうやら、多羅葉は答えてくれたらしい。
やはり、元いた場所に溢れていた火行が懐かしいのか。
そんな思考を傾けつつ、ひらりと彼女に示して見せて、
ゆっくりと兄ぶった笑みを見せつけた。]