――六年前の春――[ただ紅茶を飲みに来ただけだと半目で眺めるも、差し入れを受け取れば、本格的にもてなさない訳にはいかない。>>547最も、紅茶を淹れるのに手抜きなどする訳もなく。結局、いつだって美味しい紅茶を差し出すのだが。] いただきます。[クッキーを受け取れば、微かに表情が綻ぶ。そして、客人より先にトールの元へと差し出されるのだった。]