[ 別な光が増した。
カレルの町を包む神聖なる白と、魔軍に注ぐ不気味な青白い光に、
鮮烈な炎の赤が加わる。>>540
昼のように照らされる地上の光の中、空だけは夜と煙でくろぐろと深く沈んだ。 ]
火計か。
やってくれる。
[ は、と笑った。
縦列は行進は早いが、立ち止りにくい欠点がある。
魔軍は次々と火の中に押し出され、立ち往生するうちに騎士の槍にかかる>>546 ]
屍鬼隊はどれだけ残っている?
ああ、ベリアンが居ない今、細かい命令は出来んだろう。
それでも構わん。
……燃えた体のまま、そのまま騎士団本隊へ進ませろ。
[ そう指示した。 ]