……ベルガマスコ殿!?
どうされましたか!?
[ 慌てて立ち上がり、駆け寄ろうとするより前に
薬を飲み、状態は安定したようだが。
彼は外見的にそう若くは無い。
通常の人間ならば持病を抱えていても可笑しくないだろう。
彼の体調を気にしながら様子を見ていると
次に出たのはアースガルド軍人の名>>492。]
カシム少佐ですか。
……気が進みませんが、会う必要があるのならば。
[ カシム少佐の名は知っていた。
アースガルド駐在時、余所者である僕にも気遣いを
忘れぬ、気立ての優しい男だった。
──その気性は戦いには不向きではあるが。
しかし僕は一度脱走、逃亡している身。
彼と会うのには気が引けるが、非常事態とあらば
我侭も言っていられない。]