[傍らで計上される力は、温度を感じないのに何処か暖かい。彼女が捧げるのは陽の加護、深淵に対抗しうる浄化の力。愛妻の中から回収される力は、視界を埋め尽くすほど真っ白で、眩いと、瞳を眇めたが、眼は逸らせなかった。>>550 柔らかな陽射し色に染まった彼女に、 掛け値なく見惚れてしまったが為。光の中の彼女を見つめ、音もなく唇を撓めれば、夥しい白銀色に包まれながら、彼女を引き寄せ、頬に口付ける。]