[敵を動かせないのならば、自分の立つ位置はここではない。
戦場を泳ぐように移動して、重歩兵隊の最前列を離れた。
後ろから20騎ほど>>526が迫ってくる気配もあったが、重歩兵たちが壁をつくる。
向かったのは重歩兵の一部を割いた一隊のところだった。
軽歩兵の横腹に繰り返し打撃を加えている敵騎馬隊の動きは、放っておけば部隊全体が崩れかねないものだ。
だから、重歩兵をもって突撃への盾となさんとする。
移動する重歩兵隊を追い抜いて軽歩兵らの援護に回りながら、エディの隊へと部下を数騎走らせた。]
『俺が行くまで、敵騎馬隊の足を乱してやってくれ。
ただし、そちら側の騎馬隊も動いているなら無理はするな。』
[西側にも確か敵騎馬隊はいたはずだ。
エディがそちらへの対応に追われているようならば、こちらはこちらで何とかしなければならないだろう。]