ーレストランー
[よほどお腹が空いていたのか、男はかなりの勢いでカレーを食べる。]
へぇ、武器庫なんてあるんだね。
てか防弾チョッキいる!?
[彼は親切に防弾チョッキを見せてくれた。さすがは銀羊号、中々立派である。しかし、それをつけることによって逆に敵意を煽ってしまうのではないだろうかと思ったのはまた別のお話。
美味しいという言葉には笑顔を見せたが、侵入者、という言葉には一瞬喉を詰まらせ。ここで聞いてくるということは、恐らくただの乗客でないことはバレているのだろう。]
……んん、まあ侵入者かな?
無銭乗船ってところだね。
[言葉を濁すように答える。……ここまでくると、ほぼ事実である。]