人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


情報将校 ミヒャエル

当時の帝国警察捜査記録では、魔法石による通信機及び魔法弾の技術を狙われた模様とあるが。
魔法弾は我が国では量産不可能だ。魔石の通信機とやらはよく知らんがこれも量産は不可能だろう。少なくとも魔石に由来する構造である以上は。
それを我が国で活用するならば、隠密に盗み出してくるのが妥当だ。敵方に技術が渡ったと公になればすぐにそれを使用できなくする技術が開発されるだろう。

……火薬弾は魔法弾よりも実質希少だ。間諜が所有するそれは己の身に最悪の危機が迫った場合でなければ使えない切り札じゃないのか。何より、何度でも使用可能な刀剣はどこでだって手に入る。
なぜ、火薬弾を使ってまで全員を殺害せねばならないのか。

……技術そのもの?
器機ではなく、それを有する人間ということか?

間諜は滅多なことでは、特務でもなければ暗殺をする権限はないはずだが、その技術を有する人物をただちに抹殺せねばならないとあれば、

おそらく。

令嬢までもが殺害されたのは家を取るのがノトカーではなく彼女、技術の知識や権利も令嬢に継承されるから、だったのだろうか……?*

(551) 2013/06/16(Sun) 02:48:04

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