人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 ソマリ

[そして、アレイゼル軍に齎された命令は、『全軍』突撃。
敵陣両翼の矢の雨を抑える隙に、然し未だ変わらぬ異国の兵器が待ち構える、正面部隊も突撃を敢行した。

彼等、正面隊の背後には今度は別の兵器が存在する。
攻城塔。前へ進む櫓には弓兵、全軍攻勢で敵を抑えるその背後から、異国の兵器を持つクレメンス軍の虎の子を狙う、弓の弦が引き絞ると同時に。
その木造の高き巨体が、飛び道具の障害物となる事を期して、前へ前へと前進してくる。

此れならばどうだ。今、搾り出せる限りの策の成果を見定める男が、つ、と戦場の端へとその眼差しを向けた時。

遠く正面戦場の端で認めた、あの特色ある色鮮やかな衣の翻りに、瞳を瞠り。
近すぎる、離れろ、そんな警告など遠く離れた場所まで届くはずがなく。
劈く轟音が敵陣から放たれるのを見た**]

(549) 2015/03/16(Mon) 01:56:43

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