――兄上、ワタシの負けだ。[あの時、名を捨てる、と紙に名前を書いて、王家の指輪を置いてきた。だけど、このペンダントは首にかけたままだった。――あの頃を、あの国を。ワタシもおれも、結局は捨てられない。]ラグナロクがろくなもんじゃあないのはわかった。だったら、他の方法を考えよう。ワタシは、もう憎まない。[失われていく太陽の輝き(サンストーン)を取り戻すために。] [ワタシは国に、帰ります。*]