……慣れた連中……か。
[>>493自分のことを連中呼ばわりするゲルトに、眉尻が下がる。]
あんたも、無理するんじゃないよ。
あんたには、命に変えてもと思える大切な家族が……あの子がいるんだろ?
あの子を守ってくれたら、あたしも嬉しい。
けど、大事な人を、あんたも頼るんだよ。
もし、人に言いづらい心の負担があったら……
きっと、相談してもらえたら、あの子も嬉しいだろうと思う。
[的はずれな懸念なのかもしれない。
けれど、ゲルトの言い方が、どこか自嘲的なような気がして。
彼にももし、“口に出しづらい言葉”があったら、言うといい、そう思った。]