[流浪の王子に出会う話は、少し前の戦いの事を思い出して、苦笑した。]その時は――…2度目の戦だ。貴方の王子はきっと大勝を得るだろう。そうだな、ありえない話だ。だが一度こんな妙な目に会ったんだ。またそんな夢も、見れる時もあるかもしれない。[それは自分や、誰もが描く夢よりもさらに絵空事かもしれないが。そう口に浮かべた笑顔は明るい物だった。]