[ そう、自分自身は当然まだ死んだことはないが。
たくさんの愛する人を見送った。
そして部下にも上官にも、そんな人はたくさんいる。 ]
この戦争がどうなるかって?
そんな事は知らん!
でも誰かが戦って守らなければならないだろ。
誰かやってくれ、じゃない。軍に入ったなら自分がやるんだ。
平和な世……、別に俺は見れなくていい。
いつかこの道の先にいる誰かが見てくれればいいさ。
今、目の前ってか後ろにいるお前らを守るために
いくらでも戦ってやらぁ――
[ 最後の方はだいぶ飲んでしまっているかもしれないが、
素面になっても、言うことは変わらないノトカーだった。
ノトカーの傍にいる兵ほど生還率が高い。
鬼神と恐れられても、自分の隊の部下からは
熱く信頼されていた――、恐らく。** ]