[じりじりと拮抗した時間は、数瞬。腕力が敵わないと見るや、ツェーザルは自ら戦槌を引いてそのまま一歩分の距離を下がった。空いた半身分のスペースに、 ごう…ッ!!!戦斧が唸りをあげて振り下ろされる。眼前に生まれた刃の弧。巻き込まれた前髪が数本、ぱらぱらと宙に散った。]